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【ロンドン個展秘話第1話】絶対にあきらめない~ロンドンでの画家活動のあらまし~

こんにちは、画家の atsuko です。アートで暮らしを豊かにするヒントについて書いています。
あじさい

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art fair イギリス・ヨーロッパ

こんばんは、日本画家のAtsukoです。

来る8/21~25日、埼玉・川越の
まるひろ百貨店 川越本店6階ギャラリー にて
展覧会を開催いたします。
アニー政木さんという女性作家さんとの二人展です。

私は、イギリス~日本と環境が変わって
日本ではこれまで多くても5.6点くらいの
展示をしてきたのですが
久々の20点規模の展覧会なので
今から本当にワクワクしています!

今回からの「日本画おたより」では、少し前ですが
3年前にロンドンで行った個展のことを思い出して、
皆さんにお話ししたいなと思います。

実はこの個展は、山あり谷あり、びっくりエピソード満載の
展覧会だったのです!

今日から展示が始まる8/21まで数回に分けて
前回のロンドンでの展示のエピソードを
紹介していきます。

ここでしか話せないようなお得情報も交えていきますし
普段は語らないお話なので
是非お見逃しなく!
それでは早速第1話を始めていきます。


【突然、ロンドンに暮らすことになり】

私はなぜロンドンにいたのか。
それは、夫の海外転勤のためでした。
当時は私もフルタイムで絵を教える仕事をしていましたが、
幸運にも休職制度を利用でき、
育児休業と合わせて、5年間も
ロンドンで暮らすことになりました。

その間、私の主な仕事は
「イギリスでの一家の生活を回すこと」と「子育て」。

でも、それだけでは満足できませんでした。
なぜなら、私は人生の中で「少しでも余裕があるときには、
必ず絵を描こう」と心に決めていたからです。
子育てと、慣れない海外での
暮らしの合間をぬって、
私は少しずつ筆を取り始めました。

とはいえ、出産と引っ越しで生活は一変。
本格的な制作からは一時離れていたため、
まずは生涯学習センターのアートクラスで
描くことから再スタートしました。
(そこには託児があったのです。ロンドンは本当に
託児施設が充実していると感じました!)

初めは英語もままならなかったので、
私は「無口な日本人」←欧米の中では日本人のステレオタイプだそうです(笑)
として、週一度、だまって絵を描いては帰るという謎の人物。
クラスの皆さんは和気あいあいと、優しくしてくれましたが!

作品がいくつか仕上がると、現地の公募展に挑戦。
入選や入賞をいただくことができ、
アートクラスの展覧会では、
作品をご購入いただくという貴重な経験も。

「ロンドンの人たちは、無名のアーティストからでも“絵を買う”んだ!」と驚き、
そしてとても嬉しい経験となりました。

やがて子どもを保育園にパートタイムで預けられるようになり、
自宅でも制作する時間が少しずつもてるように。
コツコツと描きためる日々の中、思いがけずやってきたのが——

2020年、コロナ禍。
2歳の息子と二人、ロンドンのアパートで「ほぼ軟禁状態」。
(正確には夫もいますが、自宅勤務のためあまり頼れない)
当然、制作どころではありません。
子供の昼寝中に少しだけ描いてみても、
なかなか納得するようなものは描けませんでした。

【個展が決まるまで】

2021年
コロナが明け、ようやく再び動き出せるようになった頃
地元のアートフェアに作品を応募したところ、
審査員賞をいただくことができました。

そのアートフェアを主催していたのが、
あるアートスクールのプリンシパル(主宰)・イザベル。
(この方、いつも黒のつなぎを着て、
フワフワカールの金髪がチャームポイントの、
美人彫刻家兼アートスクールプリンシパルというすごい方なのです)

彼女が私の作品を気に入ってくれたことから、
展開が一気に進みます。
勇気を出してイザベルにこう話しかけました。
「展示できる場所を探しているんです」
すると彼女はにっこりと
「うちに来なさいよ。ギャラリーがあるから」
とまさかの一言!
「え、いいの?」
「来週、他の作品を見せにいらっしゃい」
こうして、次回に続く“ロンドンでの初個展”への道が、静かに開かれていきました。

【今回の教訓は…】

◎いつか急に訪れる「展示の機会」に向けて、作品は日ごろから描き溜めておくこと!
◎自分の望みは常に口に出すこと!

私には「個展の場所」というとても幸運なチャンスが訪れたのですが、
日ごろから備えておいたことで
チャンスをいかすことができたのです。

また、「展示をしたい」と口に出したことで、思いもしない道が開かれたのです。
もちろん私はそのアートスクールに
ギャラリーがあるなどということは全く知りませんでした。
自分が望んでいることは常に口に出すべきなのだなと実感!

次回は、第2話「ロンドンでの初個展までの道のり」。
実際の打ち合わせや準備、そして個展当日の様子などをご紹介します。
どうぞお楽しみに。

ご感想などもお気軽にお寄せくださいね。
Atsuko

~暮らしを彩る絵画~
政木アニー・中島敦子 二人展
2025年 8月21日(水)~25日(月)
(最終日 午後5時終了)
まるひろ百貨店 川越店6階ギャラリー

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