お部屋にアートを飾るのって、憧れ…でもちょっと勇気がないと始められないかもしれません。
今回は私の自宅で、手持ちの額縁やプリント等を、壁に飾ってみました。
壁にアートを飾るのって実はとっても簡単だし、どんな風にしても素敵なんです。でもどんなレイアウトにすればいいのか、自信がもてない場合。ちょっとしたヒントをお伝え出来ればと思います。
普段私がやっている順に、出来るだけシンプルに紹介したいと思います。知りたいところ以外は飛ばして読んでくださいね。また、ここを詳しく、などあればどんどんご質問ください!
【賃貸の場合は】
最近法律が変わり、画鋲などの壁の穴の修理費用は、貸主負担となったそうです!
やはりフックの跡が心配な場合は、シールタイプのフックもあります。私も試しましたが、29/30個くらいは綺麗にはがれました。(壁の材質によりけりなので、説明書きを読んでください)また、絵は多々の上や床置きも素敵です。
【額縁の金具】
アンティークやヴィンテージの額縁にはよくあることですが、フレームの裏側には金具も何も無いので、自分で取り付ける必要がありました。その他にも、フォトフレームタイプのものは、スタンドはあっても壁掛け用の金具がないこともあります。
使える金具は、主に下の2タイプです。
①ねじフックを使う
ねじフックの場合、木のフレームなら、手で押しながら回せば入っていきます。
大きな額縁の場合は、それなりに大きなフックが必要なので、手で回しいれるのはキツイ場合もあります。その時は電動ドライバードリルで下穴を開けるととても簡単です。これは、額縁の木材の割れを防ぐためにも有効です。(私はズボラなので、特に大事なときにしかドリルは使いません)
②Dリングを使う
穴の部分をフレームの裏側に、ドライバーでねじ止めします。ねじフックのように、部品が縦に飛び出さないのでおススメです。
【金具の取り付け位置】
フレームの、上から1/3の高さ辺りが適当と言われています。金具を取り付ける位置が上すぎると、壁掛けしたときに紐や壁のフックが見えてしまいますし(敢えて紐を見せたい場合はOK)、下すぎると安定しません。
【ひもの種類】
ひもを結びます。色々なひもがありますが、今回は家にあったタコ糸でいきます。
軽めの額縁の場合には、園芸用の麻ひも、タコ糸、ビニールひも、ある程度の強度があればなんでも大丈夫です。ゴムのように伸びるものはダメです。
今回飾るのは額縁のみで軽いので(ガラスや絵等が無い分)、強度的には全く問題なし。海外ではワイヤーを使う場合も多いようですが、素人ではきれいに結ぶのも難しく、私としては必要ないと思います。
その他、少し重みのある額縁用には、専用のひもも販売されているので、こちらを使えば安心です。
【ひもを見せる場合】
額縁のみを飾る場合、ひもが見えてしまいますね。
今回、手元にあった中から、タコ糸を選びました。
実際アンティークフレームにも、素朴な凧糸のようなものが使われており、変色したりほつれたりしている感じが味があって素敵だな!と感じたことがありました。
新品の白いタコ糸は白い壁に馴染みます。古い雰囲気にしたい方は、太めのタコ糸を選び、紅茶につけて染める・端をほぐす等工夫するとかもいいかもしれません。
もちろん、お好みのものがあれば使ってくださいね!
インテリアどんなことにも共通しますが、肝心なのは、自分がそれを気に入っているかどうかです。
【ひもの結び方】
これも様々ありますが、家庭で楽しむ場合は何でもいいです。一つだけコツがあるとしたら、結び目を真ん中からずらすことです。そうしないと、フックに掛けたときに邪魔になり、まっすぐに取り付けられないことがあります。
【壁側のフック】
私はこれを使っています。画鋲より小さな穴なので、外したときの壁の穴が気になりません。30cmくらい離れれば、よく見ないと分からない程度です。
耐可重も、商品により5キロなどと、中程度の大きさの額縁なら大抵対応出来ます。
本当に小さなものなら画鋲でも。
【取り付ける場所の決め方】
お部屋のメインピースなら
ある程度の大きさのある、メインピースになりそうな作品なら、大きな空いている壁の真ん中に、思い切って飾ってみましょう。特に、お部屋の入り口と対角になる場所は、人の目の行く場所だといいます。または、自分がよく座るソファから、いつも目に入る壁など。
空いている壁の真ん中に飾る
この壁空いてるな。という場所を見つけたら、思い切って中くらい~小さな作品を飾ってみましょう。1ヶ月して目が慣れた頃に違和感があれば、別の場所を探せばよいのです。
家具などとセットで考える
これはとてもおススメです。棚やベッド、靴箱などの上の空いている壁に、その家具や置いてあるものとセットで考えてコーディネートすると、そこにひとつのコーナーがうまれます。コーディネートのポイントは、例えば家具と額縁が同じ系統の材質であったり、小物と色をリンクさせたり。はたまた理由はなくとも直感的に!でも構わないと思います。
【測り方】
①横位置を決める
壁の横幅真ん中に位置をとる場合。または、この範囲の真ん中、と決めた場合。
壁の長さを測り、2で割ったところが絵の中心。鉛筆やマスキングテープで印をつけておきましょう。
②高さを決める
位置は、美術館などでは床から145㎝が目安とされています。これは、おおよその大人の目の高さになります。しかし個人の住宅では、壁の高さや下に置いてあるものによって大分変ってくると思うので、柔軟に決めましょう。直観でもOKです。
高さを決めたら、上で決めたおおよその横位置に合わせて作業を始めます。
- 額縁を手に取って当ててみて、その上端か下端に印をつける。見やすい方でOK)
- 額縁をいったん下ろし、額縁の上端か下端から、ひもを掛けたときのピークの位置を測る。
- 1の壁の印から、2の高さを測り、印をつける。ここがフックの高さ(ひもが掛かる部分)になります。
多くの方は、お部屋の都合上、高さ、横位置のどちらかがおおよそ決まっているのではないでしょうか。その場合は上の方法を柔軟に組み合わせてやってみてください。
また、複数の絵を飾りたい、ギャラリーウォールをつくりたいなどの場合は、色々な決め方があります。詳しくはまた書こうと思います。
【正解・完璧・終わりはない!】
そして、インテリアについていつも思うのですが…インテリアには、アート作品そのものと同じで正解も、完璧もはありません。
そのときは「これで完璧!」と思っても、時間が経てば、何かしら変化が欲しくなるものです。つまり、「今はこれでいいや、また飽きたら気軽に変えよう」という気軽な心持ちが大事な気がします。このアートに合う、完璧な位置を探したい…などと思いすぎると、いつまで経っても始められません!
正解、完璧を目指さず、少しずつお気に入りの空間を目指すつもりで気楽にやりましょう。
↑我が家の寝室の一角。デスクを本棚代わりにしていますが、その上にセットな雰囲気で飾ってみました。ゴールドのフレームを二つ重ねて、内側のものにはポストカードを入れています。