海外アート教室ではこんな用語が出てくる
私はロンドンに住み始めたころ
現地のコミュニティに入りたくて、
カウンシルの運営する絵画の教室に通っていたときがありました。
その時、学んだ英語の用語があるので
今回まとめてご紹介したいと思います。
基礎的な言葉から、
クラスで実際に聞いて面白かった表現まで
色々混じった内容になっています。
海外でアートクラスに通う/始めたい方、
英語で、絵画に使う表現を知りたい方
アート全般の用語を英語で知りたい方に
参考になればと思います。
なるべく使いやすいように、
動詞には to をつけるなどしています。
英語ネイティブでもなければ専門家でもないので、
細かい文法についてはご容赦ください… ^-^;
最後に、海外でのアート教室
失敗エピソードもあるので、
ぜひ読んでくださいね!
合わせて知りたい★日本の絵を英語で説明しよう★
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アートの分野 Areas of Art
fine arts は、絵や彫刻など、機能性を持つcraft 工芸などの分野と分けて認識されます。
アート art
工芸 craft
絵 painting
版画 prints
彫刻 sculpture
水彩画 watercolour painting
油絵 oil painting
現代美術 contemporary art
ファインアートfine art
視覚芸術 visual art
絵の具・描画材 Tools and Materials
基本的な画材や用具
自分の使うかも?なものについて、覚えておくと便利です。
日本語と同じものも多いですね。
材料 material
道具 tool
絵の具 paint
水彩絵の具 watercolour (paint)
油絵の具 oil (paint)
パステル pastel
コラージュ collage
ガッシュ gouache
筆 brush
鉛筆 pencil
木炭 chacoal
スケッチ、クロッキー、ドローイング drawing
パレット palette
固形水彩のついているパレット watercolour pan
絵の具チューブ tube
イーゼル easel
定規 ruler
消しゴム eraser
練り消しゴム rubber / kneadable eraser
フィキサチーフ fixatif
支持体 Support
キャンバスや画用紙など、
絵を「何に描くか」の部分を支持体 support といいます。
紙に水を使って描く場合には水張りが必要で、
その話題は必ず出てきました。
キャンバス canvas
キャンバスを張る to stretch canvas
キャンバスボード canvas board
綿 cotton
麻 linen
紙 a piece of paper
水張りをする to stretch paper
水張りテープ gumstick tape
紙が波立つ paper ripples
紙がゆがむ paper buckle
水彩画関連 Watercolour
絵の具を塗る段になると、技術的な内容になるので、色々な言葉が出てきます。
この辺りは、語彙が豊かであればあるほど便利です。
よく使われる印象なのは、mark making です。
日本語でいうと、筆跡をつける、ということで、
アナログ絵画では、絵肌や質感につながってくる、
とても重要な行為だと思います。
絵の具を塗る to paint / to apply paint
絵の具を重ねる to layer the paint
薄塗り to apply wash
分厚い塗り thick layer of the paint
垂らす drip the paint
透明な transparent
不透明な opaque
(色の)濃淡 colour shade
濃い(絵の具などの濃度) dense
薄い(絵の具などが薄めてある) diluted
あいまいな blur
はっきりとした clear, sharp
(絵の具を水で)薄める to dilute the paint
マスキング masking
マスキングを取り除く to remove the masking
マスキングを剥がす to peel off the masking
色がにじむ colours bleed
絵の具をぼかす to blur the paint
かすれ dry brush (technique)
ひっかくto scratch
色を混ぜる to blend colours
スカンブリング scumbling
筆跡 brush mark
筆跡をつけること mark making
色や形に関して Colours and Shapes
日本でよく言う「モチーフ」は、フランス語のためか
「絵を描く対象」「何を描くか」という意味で使われなかった気が。。
代わりに object などとよく言っていたような気がします。
描く対象、物体 object
モチーフ motif
テーマ theme
輪郭線 contour (line)
遠近法 perspective
平面的な two dimensional, flat
立体的な three dimensional
構成 composition
形 shape
線 line
面 area, face は使ったことないですが…
模様 pattern
背景background
光 light
影 shadow
色 Colours
明るい light
暗い dark
hue 色相、色味(赤・黄・青など)
value 明暗
tint 色+白のバリエーション
shade 色+黒のバリエーション
tone 色+グレーのバリエーション
このあたりの、日本語でいう「色相・彩度・明度」の英語での解釈、
こちらのページが分かりやすかったです!
日本語でいう「明度」が tint, shade になり、
「彩度」が tone になっている感じでしょうか…
色彩理論みたいなことを、取り出して学ぶ授業などがあれば、
知っておくと便利でしょうね。
現地でも分かりにくいので、あまり実用的に使った覚えはありません。
絵肌(マチエール)Matiere
マチエールと matiere いう言葉は、フランス語由来のためか、英語では聞いたことがありません。
代わりに、surface texture など。
他にもアトリエ atelier など、日本で当たり前に使われている美術用語が、
英語ではちょっと違ったりして面白いです。
表面 surface
質感 texture
滑らかな smooth (surface)
デコボコ、ザラザラな rough (surface)
ひび割れ crackle
感じを表す言葉 Sense, Impression, Feeling
こちらも、語彙が多ければ多いほどいいですが、この辺りを知っておけば
かなりカバーされると思います。
感覚 sense
穏やかに gentle, calm
微妙な suttle
繊細な delicate
大胆に bold
雰囲気 atmosphere
統一感 coherence
画面の上を目線が動く eyes travel in the painting
go vulger! 上品でなくていいから、なりふり構わずやってみろ!
アトリエ、画室 Studio
先に書きましたが、atelier はフランス語のため、英語では使われません。
代わりに studio と言われていました。
絵画教室 painting course, painting class
海外アートクラスでの失敗
最後に、私が絵画教室で出会った
文化ギャップ!エピソードです。
クラスで絵を描いているとき、
先生が時々回ってきて
しきりに褒めてくれました。
そのとき、私はとても日本人的(もしくはそれ以上)な謙虚さで
褒められても
いやぁ、どうでしょう
ちょっとよいのかわからないです
Oh… i don’t know if it’s good.
また、アーティストとしては
常に向上心をもつべきという感覚から、
まだまだです。
Not yet.
まだどうなるか分からないですから
I don’t know yet…
さらには
ちょっと思ったのと違うんですけど
This is a bit different from what I wanted to do.
この部分はあんまり好きじゃないです
I don’t really like this area.
などと、後ろ向き?の反応ばかり示していました。
自分ではまぁまぁかな、と思っていても!笑
すると、ある時。ついに先生が皆の前で
私とのやりとりの後、
(雑談の雰囲気の中)
She doesn’t take it!!
と言ったのです。
つまり、イギリスにおいては、
褒められたらまず
Thank you!
ありがとう!
と言うべきだったのですね。
先生が言ったのは、彼女は褒めを受け取らない…
まずは相手のよい言葉を受け取らないと
失礼になるということのような気がします。
また、他の生徒さん達を見ていると
自分がどんなに素人であっても、
自分なりに気に入っているところについては
素直にここが好き!
いい調子かも、
といったことを言うし、
お互いに褒め合ったり、
率直な意見を言ったりし合います。
そして、褒められたらまずは
ありがとう!
それから自分の感想を述べます。
結果、初海外だった自分としては、
アートクラスに参加するのは、
慣らしとしてとてもよい経験になりました。
英語がままならないときに、絵を通して
通じ合えることが多いものです。
その中で、人々がどんなふうに付き合うのか
学ぶことができた日々でした。
以上、海外での失敗エピソードでした!
日本人には謙虚さ、控えめさなど
美徳がたくさんありますが、
海外では、それらが全く前提となっていない。
海外に出て、そのことに
気付かされることも多いものです。
日本のよさ、外国のよさ、
どちらも取り込んで
豊かな価値観を身につけていきたいものです!
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