リバティプリントとは
日本でも昔から大人気の、リバティプリント。
インテリアやファッションに多く取り入れられているので、多くの方に親しみがあると思います。
今回は、このリバティプリントの成り立ちや、その元祖である、イギリス・ロンドンの「リバティ百貨店」について書こうと思います。
リバティプリントとは、もともとはこの「リバティ百貨店」で生み出されたものだったのですね。
実際に「リバティ百貨店」に行ったときには、とても感動した覚えがあります。歴史ある建物そのものが美しく、またディスプレイの世界観もとっても素敵な場所です。
↓「リバティ」百貨店公式HP
リバティ・プリントと、リバティ百貨店の歴史
リバティ・プリントとは、元々、イギリス・ロンドンのリバティ百貨店で製造、販売をし始めた生地ブランドです。
以下、簡単にその歴史をご紹介します。
1845年にアーサー・リバティによって、ロンドンの中心部、リージェントストリートに創設されました。
リバティは、外国からの装飾品(当時ヨーロッパではジャポニズム全盛)や、布をロンドン市民に販売するデパート形式の商店でした。
創業の年から、生地のプリントも開始します。1890年には、リバティプリントは前衛的で最も洒落たテキスタイルデザインの代名詞となります。
現在でも、独自のデザイナー・製造工程で毎年150ものデザインがプリントされているとのことです。
新鋭デザイナーとのコラボなども企画され、
伝統柄を大切にしながらも、新作が毎シーズン作られています。
↓左側が、チューダー様式そのままのリバティの建物。実際訪れると、正面に花屋さんがあったりでもっと華やかな印象です!
ロンドンのリバティ百貨店はすごい!独特の建物・店内は必見
ロンドンのショッピング街中心部、オックスフォードサーカスからすぐの場所に位置している、リバティ百貨店。
リバティ百貨店とは、つまりデパートです。なので、私たちが思い描く「リバティプリント」の布や、プリントを使ったオリジナル商品も数多くありますが、
それだけではなく、独自のセレクトの、他ブランドの商品(洋服、ジュエリー、インテリア、食品etc.)も、沢山あり、
その中の一部がリバティ関連、といった割合です。
とはいえやはり見どころは、リバティプリント元祖であるだけに、リバティプリントで埋め尽くされているワンフロア。
わたしもロンドン在住の頃は本当に好きで、何も買わずともよく訪れていました。
このデパートの何が素敵かというと、他のデパートとは一線を画す、独特の世界観があるのです。
基本的には百貨店なので、様々なブランドの様々な商品が、フロアやコーナーごとにディスプレイされているのは他と同じ。
なのに、リバティでは、何かが違って見えるのです。
その秘密の一つは、やはり歴史ある建物にあります。この建物、1920年代に全盛だった、チューダーリバイバル様式の建物になります。黒い柱組が、白い壁の表面に現れているのが特徴。
この建物を建てるときに、家のような雰囲気にしたいと、各フロアを小さく区切り、暖炉を設置するなどの工夫をしたそうです。
そのお陰で、デパートではありながらも、それぞれのコーナーがまるでお屋敷のお部屋のような、アットホームな空気に包まれています。
そして、独特の雰囲気を決定づける二つ目の要素は、やはりリバティプリント柄を使用した、アートディレクションです。
その最たる例が、クリスマスのディスプレイ!
リバティプリントの星柄などを、クリスマスのイメージに取り入れたイラストが所々に。そして、圧巻なのは、建物中央の吹き抜けに造られた、巨大な桜の木!
クリスマスといえば、伝統的にはもみの木だったり、赤とグリーンの配色だったり。そこをあえて外して、けれどもフェスティブな雰囲気を作り出しているセンスは、さすがです。
クリスマスストッキングもリバティプリント。
各フロアについて
- 1階 コスメ、ジュエリー、食品(生鮮は無い)、花など
- 2階、3階は洋服
- 4階はリバティオリジナルを中心とした布(様々な柄や素材で、1フロア全部!)、裁縫用具など
- 5.6階はインテリア
中でもやはり私は、5.6階のインテリアのフロアが大好きでした。
ここには、選りすぐられた様々なブランドのインテリアグッズが、何ともオシャレにディスプレイされています。
ロンドンに行く際は、ぜひ訪れてくださいね!私としては、ロンドンの各デパートの中で、一番オリジナルな雰囲気を味わえる場所だと思います。ハロッズもすごいですが、リバティの「デパート」というにはこじんまりした感じが他にはなく素敵です。
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