エルサムパレスにて、ロンドンでアール・デコの宮殿、イングリッシュガーデンを堪能する

こんにちは、画家の atsuko です。アートで暮らしを豊かにするヒントについて書いています。
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イギリス・ヨーロッパ

エルサムパレスとは、ロンドンの東部に位置する、アール・デコ様式の宮殿です。

元々建造されたのは中世の次代ということで、中世の雰囲気の建物の中に、ロンドンでは珍しい?アール・デコのインテリアを堪能出来る場所。

ここを訪れて、見どころ、自分なりによかったポイントについて書きます。

エルサムパレスの経緯と見どころ

エルサムパレスは、かつてはかの有名なヘンリー8世など、王族の住まいであった場所が、歴史の中で放置されてしまっていた建物

1930年代に裕福なコートールド夫妻が買い取り、当時全盛だったアール・デコ様式の住居として大改造しました。

現在はイングリッシュ・ヘリテージによって管理され、一般公開されています(有料)。

歴史的な詳細はさておき、、

私が尋ねてみて、やはり見応えがあったのが、アールデコ様式のインテリア

そして元々は中世の時代の建物なので、その面影もたっぷりあり、2つのテイストが混ざり合ったところが特徴的な場所です。

外観はよくあるイギリスのお城?といった感じなのですが、中に入ると、想像とちょっと違う世界が広がっておりました。

というのは、よくあるイギリスの宮殿やマナーハウスは、インテリアが豪華絢爛にデコレーションされています。

その点エルサムパレスの内装は、アールデコらしく、
シンプルな直線や曲線、幾何学模様を多用したデザインになっています。

私は建築のプロではないのでポイントを得た解説は出来ないのですが、

自分なりに、よかったポイントを書いていきます。

エルサムパレスの外観

緩いアーチ状になっている入り口門の辺りも、カッコいいデザインです。

最寄りのバス停より、徒歩10分弱でエントランスまで行けたような。

壁面に使われている茶色と黄土色のレンガの色合いは、
イギリスでよく見るパターンというか、特にアールデコ、という感じでは無いかもしれません。

緑の中にどっしりと構えるお城がとても素敵です。

城というと、大規模で要塞のようなイメージのするものも多いですが、

この場所は住居ベースだったということもあり、豪華マンションといった雰囲気をもっていると思います。

建物内部

一般的には目玉となるいくつかの場所は写真を撮っておらずですが、

印象的だった場所をいくつか書き残しておきます。

寝室


アールデコによくある気がしますが、
壁には木材が使われています。

ベットカバーが可愛らしいですね!
黒の水玉のような織り生地が使われています。

妻・ヴァージニアの寝室


ベネチアンスタイルの、大きなミラーが中心に据えられています。

ミラーの左右の壁のライト周りの装飾も、ミラーの雰囲気とあったものが施されています。

カーテンの柄などは、花柄などの他の時代のスタイルとは違い、チェックのようなシンプルなものが使われているのが、アールデコっぽいなと思います。

甘すぎない、華美すぎない凛とした雰囲気です。

暖炉の周りのマントルピースも、直線でシンプルなデザインですね。
けれど、使われている石材の模様はとても素敵で、さすがと思わせてくれます。

このシンプルさの中にこそ、豪華なベネチアンミラーが華やかさを添え、引き立っているのでしょう。

ヴァージニアのバスルーム


一番の見どころは金のモザイク壁を拝見にしたバスタブ。

しかし、私がグッときて写真に納めてしまったのは、こんなちょっとしたコーナーでした^^;

蛇口の、ハンドルからの蛇口の形、
水栓の留め具、
手洗い器の大理石
どのディテールをとっても、凝っていて、材料が贅沢に使われていることが分かります!

エントランスホール

エントランスとはいえ、この建物の中で一番大きな大きな円形の広間は迫力があります。

周囲の壁面の絵は象嵌 (ぞうがん、異なる色味の木材を嵌め込んで絵柄を表現) で装飾されています。

スウェーデン人のデザイナーによるそうです。

その他小さなスペース


電話台の周りの壁面の絵画は、コートールド家族が旅した土地、または旅の計画を描いた地図であるそう。修復により、再現されています。

小さなキッチンも,素敵に植物がアレンジされて展示されています。

グレート・ホール


ここはかなり、中世の頃の構造をそのままに残した場所です。

王族が食事をしたり、エンターテインメント、エントランスと多様に使用したホールであり、ひとつの独立した建物になっています。

ゴシック様式よ天井の骨組みが見事です。

それぞれの場所の大まかなイメージは、公式ホームページなどで見てみてください^_^

ガーデン

エルサムパレスの見どころのもう一つは、周囲のガーデン。かなり中世の時代の雰囲気も残しており、ノスタルジックさがあります。


王の住処だった名残か、周囲には一部、お堀のような池が。

その周辺に、様々な植物が植えられており、
スタンダードな形では無いかも?ですが、
イングリッシュスタイルの庭を楽しめます。

一見無造作のようで、植物の高低差などを計算して、絶妙なバランスで配置しているのがイングリッシュガーデンらしいですね。

私が訪れたのは秋でしたが、
四季に応じた植物を楽しめるでしょう。

カフェ、プレイグラウンドも

温室の骨組みを利用したカフェ、ちょっとしたプレイグラウンドも併設されているので、

庭の散策も含め
天気の良い日は家族連れでもゆったり過ごせそうです。

↓公式ホームページ

Eltham Palace and Gardens | English Heritage
When millionaires Stephen and Virginia Courtauld built their 1930s Art Deco mansion by the Great Hall of medieval Eltham...

アクセス


グリニッジ駅から、バスと徒歩で30分程度など。

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